「ACマスターカード」は、アコムが発行する消費者金融系カードです。
独自の審査基準のため他社で審査落ちした方でも作れる可能性があるカードとして人気がありますが、ETCカードを作りたい場合、ACマスターカードでETCカードは発行できません。
ここでは、即日発行のカードを含めてETCカードを作りたい場合の選択肢をご紹介していきます。
アコムACマスターカード
カードの特徴
アコムが発行する年会費無料のクレジットカード。最短即日発行可能で、20歳以上69歳であればパート・アルバイトの人でも働いていれば申込OK。利用金額から0.25%キャッシュバック
発行会社 | アコム株式会社 | 還元率 | 0.25%キャッシュバック |
---|---|---|---|
年会費 | 永年無料 | 審査速度 | 最短即日 |
利用限度額 | 300万円 ※クレジットとカードローンのご利用合計の上限は800万円まで ※300万円はショッピング枠ご利用時の限度額です。 |
申し込み資格 | 20歳以上の安定した収入(アルバイトOK)と返済能力を有する方で、アコムの基準を満たす方 |
目次
ACマスターカードはETCカードを発行できない
ETCカードを作りたいという目的でクレジットカードの申し込みを考えている場合、アコムのACマスターカードではETCカードが発行できないため注意が必要です。
現在、ほとんどのカード会社から発行されているクレジットカードはETCカードの発行に対応していますが、ACマスターカードはETCカードの発行に対応していません。
このため、ETCカードを持ちたくて即日発行可能なクレジットカードを探しているのであれば、セゾンカードなど別のカードを発行するのがおすすめです。
セゾンカードであれば、店頭受け取りでクレジットカード・ETCカードの両方を即日発行することができます。
ETCカードを作りたい人のための選択肢
ここでは、ACマスターカード以外のクレジットカードでETCカードを作る方法を解説していきます。
現在のところ、カード審査に不安がある方がACマスターカード以外でETCカードを発行できる選択肢は以下の3通りの方法です。
- Tカードプラス(SMBCモビットnext)を作る
- 審査なしのETCカード「ETCパーソナルカード」を作る
- 家族カードを作ってもらってETCカードを作る
それぞれの選択肢を詳しく見ていきましょう。
Tカードプラス(SMBCモビットnext)を作る
おすすめしたいのが「Tカードプラス(SMBCモビットnext)」を作るという方法です。
Tカードプラス(SMBCモビットnext)とは、SMBCモビットと三井住友カードが提携して発行しているカードで、独自の審査基準を設けた消費者金融系カードのため、クレジットヒストリー(過去の支払い実績)よりも現在の収入を重視してくれます。
Tカードプラス(SMBCモビットnext)は、カード利用でTポイントが貯まる還元率0.5%のカードでETCカードが発行でき、ACマスターカードでは利用できない「iD」や「Apple Pay」の電子マネーにも対応しているのが特徴です。
「ACマスターカード」と「Tカードプラス(SMBCモビットnext)」を比較
カード名 | ACマスターカード | Tカードプラス (SMBCモビットnext) |
---|---|---|
ETCカード発行 | ×(不可) | 〇(可能) |
国際ブランド | MasterCard | MasterCard |
ポイント還元率 | 0.25%(キャッシュバック) | 0.5% |
電子マネー | ×(PayPay等スマホ決済は対応) | 〇(iD・Apple Pay対応) |
発行までの日数 | 最短即日発行可能 | 最短4営業日 |
ACマスターカードとTカードプラス(SMBCモビットnext)の特徴を一覧表形式で比較してみました。
こうして比較してみると、カードの国際ブランド以外は全ての点で違いがあるのが分かります。
ETCカードは不要で即日発行できるクレジットカードが欲しいという場合であればACマスターカードという選択肢もありますが、ETCカードや電子マネーを使いたいという場合や、ポイント還元率を重視するという方にとってもTカードプラス(SMBCモビットnext)の方がメリットは多いでしょう。
「ACマスターカード」と「Tカードプラス(SMBCモビットnext)」はいずれもカードローン機能付きクレジットカードとなりますが、現在、消費者金融系カードはアコムとSMBCモビットのみが発行していて、プロミスやアイフルなど他の消費者金融が発行するクレジットカードはありません。
審査なしのETCカード「ETCパーソナルカード」を作る
クレジットカードの審査に通らない方がETCカードを作る方法として、審査なしで作れる「ETCパーソナルカード」を申し込むという選択肢もあります。
ETCパーソナルカードとは、高速道路会社6社が共同で発行しているETCカードで、デポジット(保証金)を預けることによってETCカードの発行が可能となるため、カード代金の滞納や自己破産などでクレヒスが「ブラックリスト入り」の状態でも作れるのが特徴です。
ETCカードを利用した際の通行料金は口座引き落としとなり、年会費として税込1,257円がかかります。
クレジットカードのような審査がないため、審査が不安な方にも向いていますが、デポジット(保証金)は平均利用月額の4倍となり、例えば1か月に5,000円のETC利用が見込まれる場合は20,000円の預託が必要となるため、負担が大きい点がデメリットです。
また、クレジットカードで発行するETCカード(ETCクレジットカード)であれば、ETC利用でもポイントが貯まるカードも多いですが、ETCパーソナルカードの場合はカードのポイントは貯まらず、ETC利用で貯まるETCマイレージサービスのポイント付与のみとなります。
「ETCクレジットカード」と「ETCパーソナルカード」を比較
カード名 | ETCクレジットカード | ETCパーソナルカード |
---|---|---|
入会審査 | あり(クレジットカードの審査) | なし |
年会費 | カードによって異なる (無料~500円程度が一般的) |
税込1,257円 |
保証金 | 不要 | 必要(平均利用月額の4倍) |
支払方法 | 口座引き落とし | 口座引き落とし |
ポイント | カード会社のポイント・ ETCマイレージサービスのポイント |
ETCマイレージサービスのポイントのみ |
クレジットカードで作れる審査ありの「ETCクレジットカード」と、クレジットカードがなくても作れる審査なしの「ETCパーソナルカード」の特徴を比較してみました。
ETCクレジットカードの年会費や発行手数料はカードによって異なり、JCBカードの「ETCスルーカード」のように無料で作れるETCカードもあれば、VIASOカードのように発行手数料が有料というカードもあります。
また、三井住友カードのようにETC利用がない場合は翌年度以降の年会費が有料となるカードもあるので注意しましょう。
ETCクレジットカードの場合、ETCカードの年会費は無料~500円程度が一般的です。
- ETCカードの年会費・発行手数料が両方無料のカード:JCBカードなど
- ETCカードの発行手数料が有料のカード:VIASOカードなど
- ETCの利用状況によって翌年度の年会費が異なるカード:三井住友カードなど
- 会員ランクに応じてETCカードの年会費が異なるカード:楽天カードなど
このように、ETCクレジットカードには様々なタイプがあります。
追加カードとしてクレジットカードとは別にETCカードカードが発行されるカード(分離型ETCカード)や、クレジットカードとETCカードが一体になったカード(一体型ETCカード)もあるので、用途に合わせて選ぶことが可能です。
家族カードを作ってもらってETCカードを作る
クレジットカードを持つ家族がいる場合は「家族カード」を発行してもらい、ETCカードを作るという方法もあります。
クレジットカードには、本会員の家族に対して「家族カード」を発行できるカードがあり、基本的に本会員の利用状況に問題がなければ審査をクリアできるため、無職などでクレジットカードの審査に通らない方でも家族カードなら発行することが可能です。
例えば、三井住友カードの場合は「生計を共にする配偶者・満18歳以上の子供(高校生を除く)・両親」に対して家族カードを発行することができます。
- 家族会員に対する審査なし
- 本会員と同等のサービスが受けられる
- 支払い口座やポイントなどは本会員とまとめられる
多くのクレジットカードは家族カードの発行に対応していますが、中には家族カードが発行できないカードもあり、本会員が学生や未成年の場合は家族カードを発行できないケースもある点には注意してください。
また、家族カードの支払い口座や利用明細は分けられず、本会員とまとめられるため、プライバシーの確保が難しい点にも気を付けましょう。
家族カードも発行できない
ACマスターカードは、家族カードが発行できない点もデメリットです。
カードローン機能付きクレジットカードというACマスターカードの特性上、貸金業法に基づいた審査が必要となるため、家族に対する審査なしで発行できる家族カードの発行には対応していません。
クレジットカードでETCカードや家族カードを発行したいのであれば、カード会社などが発行している別のクレジットカードを選ぶ必要が出てきます。