クレジットカード会社では審査の際に必ず個人信用情報機関の情報を参照しており、その際に異動情報(ブラック情報)があることがわかってしまうと基本的にはクレジットカード審査に通ることができません。
ただ、カード会社によって審査基準が異なり、過去に支払いの延滞や滞納を行ったブラックリスト状態の人でも、全ての返済を終えた上で、安定した職業に就いていて支払い能力があると見なされれば作れるクレジットカードはあります。
今回はブラックリスト状態の人でも審査通過可能なクレジットカードを紹介します。
目次
ブラックリストに載ってしまう条件
それでは、個人信用情報機関に「ブラックリスト」として記録・登録されてしまう条件を解説します。
支払い金額の延滞や遅延
キャッシング・ローンなどの借り入れ、クレジットカード代金、携帯電話本体代金を分割払いにした場合の携帯料金、奨学金の支払いを2~3ヶ月以上滞納した場合、ブラックリストに載ってしまいます。
口座にお金が入っていなかったり、給料日の関係で遅れてしまったという場合、後日なるべく早めに返済をすれば記録に残ることはありません。
※電気代・水道代などの光熱費や税金の支払いを延滞してもブラックにはなりません
債務整理を行った
支払いが遅れるという以外では、債務整理を行った場合ブラックリストに載るといわれており、債務整理は民事再生や自己破産、任意整理という方法がありますがこのどれかを行った場合はブラックリストに載ってしまいます。
そのほか、代位弁済という契約をした本人が返済することができず、連帯保証人などの本人以外に弁済が切り替わった場合にもブラックリストに載ってしまいます。
強制解約
滞納を繰り返したり長期間滞納をした場合や、クレジットカード会社の利用規約違反にあたる、クレジットカードやショッピング枠の現金化を行うなどの不正利用をしたなどの理由で強制解約となった場合、この記録がクレジットカード会社が独自に管理するブラックリストに事故情報が載ってしまいます。
ブラックリスト状態が続く期間・時効
一度ブラックリストに載ってしまうと、どれくらいの期間事故情報が残るのでしょうか。
個人信用情報機関ごとに説明していきます。
延滞※1 | 債務整理※2 | 強制解約※2 | |
---|---|---|---|
全国銀行個人信用情報センター(KSC) | 5年 | 10年 | 5年 |
JICC | 1年 | 5年 | 5年 |
CIC | 5年 | 5年 | 5年 |
※1 延滞解消後からの期間
※2 取引終了後からの期間
個人信用情報機関に信用情報開示請求をしてブラックリストか確認しよう
過去に延滞をしたことがあって自分がブラックかどうか不安、という方は、個人信用情報機関に信用情報の開示請求をすることで、自分がブラックリストに載っているかを調べることができます。
郵送の場合は1,000円、窓口の場合は500円の手数料を払えば簡単に情報を開示できるので、心配な方は確認してみましょう。
過去に支払い延滞があった方でも大丈夫!クレカ審査に落ちた人におすすめのカード
通常、過去にクレジットカードやローンの支払い延滞をして、悪いクレジットヒストリーが信用情報機関に残っていると審査落ちしてしまいます。
しかし、中にはクレジットヒストリーではなく、現在の支払い能力があるかを重要視する独自の審査基準を採用しているカードもあります。
「支払い能力」という定義はカード会社によっても異なりますが、申込者本人が働いていることが大前提です。
▼「審査基準が独自」なおすすめクレジットカードはこちら
ブラックでもデビットカードなら発行できる
「ブラックでも作れる可能性のあるクレジットカード」でご紹介したカードの審査に落ちてしまった方は、信用情報機関から事故情報が消えるまでクレジットカードを持つことはできないと考えておいたほうがいいでしょう。
それでもどうしてもカードを持ちたいという方は、デビットカードを作ることをおすすめします。
デビットカードとは、銀行が発行するカードで、銀行口座に紐付け、使った瞬間に銀行口座から代金が引き落とされます。
そのため銀行口座にある残高が利用可能枠になり、発行する銀行にとっては延滞等のリスクがないため、ブラックの状態でも作ることができます。
クレジットカードとは違い、後払いや分割払いはできませんが、銀行口座にある金額分しか使えないため、カードの使いすぎを防止できるというメリットもあります。
クレジットカードの審査に通らなかった方は、ブラック状態でなくなるまでデビットカードを使用することをおすすめします。
家族カードならクレジットカードを作れる
クレジットカードには、生計を共にする家族と全く同じ機能のカードを追加カードとして発行できる「家族カード」というものがあります。
家族カードは、請求書やポイント、利用限度額が本会員のものとしてまとめられてしまうというデメリットはありますが、家族会員も本会員と同じように海外旅行傷害保険やラウンジの利用などの特典を受けることが可能です。
家族カードは家族会員の信用情報は見られず、すでにカードを持っている人(本会員)の信用情報で審査されるので、よっぽど利用状況が悪くない限り、ほぼ審査には通ります。
自分がブラックでも配偶者や両親と一緒に同居していて、家族がクレジットカードを持っているなら家族カードを作ってもらって、カードを持つのはいかがでしょうか。