ETCカードがあれば料金所をスムーズに通行することができ、クレジットカードのポイントも貯まるなど、通勤やレジャーが便利でお得になります。
クレジットカードは即日発行に対応したカードも多くありますが、実はETCカードも即日発行が可能です。
そこで今回は、ETCカードを即日発行できるクレジットカードと、カードを受け取るまでの手順を分かりやすく解説していきます。
※現在コロナウイルスの影響で一時的に即日発行・店舗受け取りを停止しているお店が増えています。
目次
コロナウイルスによる一時的な即日発行停止に注意
現在コロナウイルスの影響により、感染拡大防止のため即日発行・店舗受け取りを一時的に停止しているお店がほとんどです。
また、カードを申し込みしたい人が職場が休業やリモート勤務になっている場合、勤務先の電話番号を書いて申し込んでも在籍確認ができないという問題があります。
店舗でのカード申し込み・受け取りが廃止されている場合郵送での到着を待つしか方法がないため、店舗受け取りでの即日発行を希望する場合はあらかじめ各カードの公式サイトで営業時間やカードの当日受け取りについて確認しておきましょう。
アコムが発行するACマスターカードは無人の自動契約機(むじんくん)でいつも通りの即日発行・受け取りが可能です。
クレジットカード発行までの日数
今日中にクレジットカードを作りたいといっても、全てのクレカが即日発行に対応している訳ではありません。
選ぶクレカによっては1週間~2週間、長いものでは発行までに1か月以上の日数がかかる場合もあります。
公式サイトに「最短5分審査」と記載されているクレカでも、カード発行までには1週間かかる場合もあるなど、審査が早いからといって今すぐに発行できるとは限らないので注意しましょう。
ETCカードとは?
ETCカードとは、高速道路など有料道路の通行時に料金所を通過できるETCシステムを利用する際に用いるカードのことです。
ETCカードをETC車載器にセットしておくと料金所をノンストップで通過できるため、渋滞の緩和や燃費の向上に役立っています。
ETCカードには大きく分けて3種類のカードがあり、カードによって発行元や機能など、異なる点があるのが特徴です。
ETCパーソナルカード
ETCパーソナルカードとは、6つの高速道路会社が共同発行しているETCカードです。
デポジットという保証金を支払うことでETCカードを使えるようになり、クレジットカードを持っていなくてもETCパーソナルカードなら単体で発行できます。
このため、クレジットカードが作れない方でも持てるというメリットはありますが、デポジットは平均利用月額の4倍と高額で最低20,000円は預ける必要があり、入金からETCパーソナルカードの発行までに2週間程度の時間がかかる点はデメリットです。
ETC専用カード
ETC専用カードとは、クレジットカード会社が発行しているクレジット機能のない「ETC専用」のカードです。
クレジットカードとは別に、追加発行という形でもう一枚ETC専用カードが発行されるため別々に持ち歩くことができ、カード盗難による不正利用のリスクを分散させることができます。
個人用と法人用のカードがあり、ETC専用カードは料金所の精算専用のカードなのでクレジットカードのようにショッピングの支払いには使えません。
ETC専用カードを作るには、ETC専用カードの発行に対応しているクレジットカードを申し込む必要があります。
一体型ETCカード
一体型ETCカードとは、クレジットカード会社が発行しているクレジットカードとETCカードがひとつになったカードです。
1枚のカードでETCカードとクレジットカードの両方の機能が使えるので、料金所の支払いにも普段のショッピングにも使えます。
一体型ETCカードを申し込む際にはクレジットカードの申し込みと同様に入会審査がありますが、審査難易度はクレジットカードによって異なるので注意しましょう。
ETCカードを即日発行できるクレジットカード
ここでは、カード会社が発行しているクレジットカードの中から、ETC専用カードが即日発行できるものをピックアップしました。
現在のところ、ETCカードを即日発行できるクレジットカードはセゾンカード系列のカードのみとなっています。
インターネット上ではイオンカードのETCカードも即日発行できるという記載もありますが、イオンカードで即日発行(即時発行)に対応しているのはイオンカードとイオンカードセレクトのみで、ETCカードの即日発行には対応していません。
イオンカードのETCカードを申し込んだ場合は、最短翌日の発送となるので注意しましょう。
クレジットカードを申し込むと、審査の際に職場や自宅に電話がかかってくる場合がありますが、応対できないと審査が長引き即日発行できなくなる恐れがあるので、電話は速やかに応対してください。
セゾンカードインターナショナル
セゾンカードインターナショナル
カードの特徴
クレディセゾンが発行するセゾンカードの中で、最もベーシックなカード。即日発行可能ということとポイント有効期限がない「永久不滅ポイント」が特徴
セゾンカードインターナショナルは、年会費永久無料でETCカードも発行手数料・年会費無料で即日発行ができるクレジットカードです。
クレジットカードの国際ブランドはVISA・MasterCard・JCBの3種類から選ぶことができ、専業主婦や学生でも申し込めます。
ポイント還元率は0.5%と標準的ですが、有効期限のない永久不滅ポイントなのでじっくりと貯められるのがメリットです。
Amazonや楽天も出店している「セゾンポイントモール」というポイント優待サイトを経由したネットショッピングでは最大30倍・還元率15%と大幅にポイントがアップします。
ネット上の不正利用補償も付き、毎月5日と20日には西友とリヴィンで5%割引の特典もあり、毎日のお買い物にも使い勝手の良いカードです。
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード
カードの特徴
26歳まで年会費無料で持てるアメックス。海外旅行傷害保険が自動付帯で、セゾンポイントモールを経由してネットショッピングをすればポイントが最大25倍になるなど、お得なサービスも盛りだくさん
発行会社 | 株式会社クレディセゾン | ポイント還元率 | 0.5% |
---|---|---|---|
年会費 | 初年度無料(2年目以降3,300円) 26歳未満は年会費無料 |
付帯保険 | 最高3,000万円(自動付帯) |
電子マネー | iD、QuicPay | ポイント | 永久不滅ポイント |
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード(セゾンブルーアメックス)は、初年度年会費無料・通常年会費は税抜3,000円ですが、U25応援キャンペーンで26歳までは無料で持てるクレジットカードです。
海外旅行傷害保険はカード利用を問わない「自動付帯」で最高3,000万円の補償が受けられ、国内旅行保険もカードで旅費などを支払うと適用となる「利用付帯」で最高3,000万円の補償が受けられます。
無料で持てるカードでゴールドカード並みの補償があるのはセゾンブルーアメックスぐらいなので大きな魅力です。
ポイント還元率は0.5%ですが、海外ショッピング利用分は2倍の1.0%・セゾンポイントモール経由のネットショッピングなら最大30倍のポイントが貯まります。
有効期限のない永久不滅ポイントで、セブンイレブンではnanacoポイントとの二重取りが可能です。
ETCカードも無料、西友・リヴィンの5%割引や、空港での手荷物無料宅配サービスなど、特典も充実しています。
パルコカード
PARCOカード
カードの特徴
PARCOでのカード決済で入会から1年間は常にお買い物金額から5%OFFになり、年間10万円以上のカード利用で翌年度以降も5%OFFになります。
発行会社 | クレディセゾン | ポイント還元率 | 0.5% |
---|---|---|---|
年会費 | 無料(旅行保険付帯のアメックス選択時は3,000円+税) | 付帯保険 | 年会費3,000円のアメックス選択時のみ旅行保険付帯 |
電子マネー | iD、QUICPay、楽天Edy | ポイント | 永久不滅ポイント |
パルコカードも、クレジットカードとETCカードの両方が無料の即日発行に対応したクレジットカードです。
年会費永久無料(※1)・通常ポイント還元率0.5%で有効期限なしの永久不滅ポイントが貯まり、サイトを経由したネットショッピングで最大30倍のポイントが貯まる「セゾンポイントモール」も利用できます。
クレジットカードの国際ブランドはVISA・MasterCard・JCB・American Express(アメックス)の4種類から選べますが、American Expressのみ税抜3,000円の年会費が発生するので要注意です(※1)。
主婦や学生、パート・アルバイト・年金受給者の方でも申し込みが可能、西友・リヴィンのほか、ホテルや映画館も優待価格で利用でき、その日からパルコやパルコの公式通販サイト「カエルパルコ」が5%割引となる特典があります。
パルコでは優待もあるので、頻繁にパルコを利用するのであれば持っていて損はないカードです。
ETCカードを即日発行する方法
セゾンカード系列のクレジットカードでETCカードを最短即日発行するには、インターネット申し込み後にカードを店頭のセゾンカウンターで受け取る必要があります。
カードの公式サイトからインターネット申し込みを行う際に、ETCカードの欄は「申し込まない」にチェックを入れましょう。
「申し込む」を選択するとETCカードが郵送されてしまい、即日発行ができないので注意が必要です。
カード受取方法の欄は「セゾンカウンターで受け取り(即日発行の来店受取をご希望の方)」を選択してください。
その下にカード受取場所を選択できるプルダウンメニューがあるので、受け取りを行いたい店舗を選びます。
申し込みが完了して審査結果メールが届き次第カードを受け取れるので、店舗の営業時間内に下記の4点を持参して、指定した店舗のセゾンカウンターでETCカードを発行したいという旨を伝えましょう。
すると、クレジットカードと一緒にETCカードも即日発行できます。
店舗によって営業時間が異なる場合があるので、遅い時間に申し込む場合は予め調べておくと安心です。
例えば、池袋パルコの営業時間は10:00~21:00ですが、ダイバーシティ東京プラザカードデスクの営業時間は11:00~19:00となっています。
クレジットカード・ETCカードの受け取りに必要なもの
- 受付完了メールに記載されている16桁の受付番号
- 本人確認書類
- キャッシュカードや通帳など口座番号の分かるもの
- 引き落とし口座(金融機関)の届け印
本人確認書類として使えるものは、以下の(1)から1点、または健康保険証1点+(2)のうちいずれか1点の計2点となります。
例えば、運転免許証の場合は1点でOKですが、健康保険証の場合は公共料金の領収書などもう1点(2)の補助書類が必要です。
(1)
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- パスポート
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- 個人番号カード
- 写真付きの住民基本台帳カード
- 障がい者手帳
(2)
- 印鑑登録証明書(※)
- 戸籍謄抄本(※)
- 住民票の写し(※)
- 国民年金手帳
- 児童扶養手当証書
- 特別児童扶養手当証書
- 母子健康手帳
- 公共料金の領収証書
- 社会保険料の領収証書
- 国税・地方税の領収証書もしくは納税証明書(※)
(※)印のものは発行後6か月以内のものを用意しましょう。
公共料金の領収書として認められるのは「電気・ガス・水道・固定電話・NHK」の5つです。
いずれの書類も本人確認書類の「住所・氏名・生年月日」がカードの申し込み内容と一致している必要があります。