車を乗る人であれば高速道路を割引料金でスムーズに通過できるETCカードは必需品ですよね。でも、ETCカードを作るには何から始めればいいのかわからない、という人もいるはず。
そこで、ETCカードにはどんな種類があって、どう選べばいいのかや、作り方の手順についても解説していきます。
目次
ETCカードとは?
ETCカードとは、高速道路にあるETCレーンを通過する際に用いるETC車載器に挿入するカードです。
国土交通省の最新のデータによるとETC利用率は91.1%にも上り、ETCを利用する事によりキャッシュレスで料金所を通過でき、渋滞の緩和にも一役買っています。
ETCの通行料金は自動決済で後払いとなり、後日クレジットカード会社から請求されます。
このため、ETCカードはJCBや三井住友カード、セゾンカード、アメックスといったクレジットカード会社が発行しているカードを持つのが一般的です。
ETCカードの使い方
ETCを利用するにはETC車載器とETCカードの二点が必要となります。
ETCカードの使い方は簡単です。セットアップを行った車載器にETCカードを挿入するのみなので迷う事はないでしょう。車載器のセットアップは販売店にお任せする事もできます。
あとは時速20Km以下でETCレーンを通行するだけです。
また、ETCはETCカードで所有者を識別しているため、ETCカードさえ差し替えればETC車載器が設置されたレンタカーなど自分の車以外であってもETCを利用する事ができます。
ETCカードのメリット
ETCカードのメリットは何といっても通行料金の割引です。
地域や時間帯によって割引率は異なりますが、最大で50%引きとなる点は見逃せません。
中でも大都市近郊を除くNEXCOの高速道路を軽自動車や普通自動車で利用すると全ての時間帯で割引があるので、高速道路を頻繁に利用する方におすすめです。
料金所で小銭を用意する必要もなく、寒い時期に窓を開けずにスムーズに通行できるので、ETCに慣れてしまうと現金払いに戻れないほど便利です。
ETCカードの種類
ETCカードには大きく分けて3種類があります。それぞれの特徴をまとめました。
クレジットカード一体型ETCカード
クレジットカード一体型ETCカードとは、その名の通りクレジットカードとETCカードが一枚になったタイプのカードです。
メリットはこれ一枚でETCレーンの通行に加えてショッピングもできる点ですが、このタイプのカードはあまり普及していません。
ETC専用カード
ETC専用カードとは、クレジットカードとは別に発行するタイプのカードでETCの通行にのみ使う事ができ、ショッピングやキャッシングに使う事はできません。
現在最も普及しているETCカードのタイプがこのETC専用カードです。
すでにETC専用カードに対応しているクレジットカードをお持ちであればETC専用カードを追加発行でき、クレジットカードを持っていない場合は新規発行する必要があります。
ETCパーソナルカード
ETCパーソナルカードとは、クレジットカードを持つ事ができない方やクレジットカードは不要という方向けのETCカードです。
一体型ETCカードやETC専用カードはクレジットカード会社が発行していますが、ETCパーソナルカードは高速道路6社が共同発行をしていて入会審査がないのが特徴です。
1,257円の年会費と保証金(デポジット)が必要となり、補償金を担保として銀行口座から引き落とすという支払い方法になっています。
保証金は平均利用月額の4倍となり、例えば平均利用月額が1万円の場合は4万円とやや高額です。
申し込み用紙はサービスエリアか郵送で入手できます。
すでにクレジットカードを持っている場合のETCカード申し込み方法
すでにクレジットカードを持っている方の場合は、クレジットカード会社に追加発行を申し込みすることになりますが、その方法は3通りあります。
ネットで申し込む
ネット上から申し込みを行う場合は、カード会社の公式HP上からとなります。
カード会社によって名称は異なりますが、個人の情報を管理しているマイページ(会社によって名称は異なります)からの申し込みとなるため、ログインをするためのアカウントを作成する必要があります。
アカウント作成後にログインしてからは、追加カードの申し込みというような項目がメニューにあるため、そちらから発行申請を行います。
三井住友カードの場合
例えば三井住友カードの場合、公式サイトに「ETCカードのご案内・お申込み」というページがあるので「お申込みはこちら」をクリックします。
申し込み方法は2通りあり、会員ページのVpassからオンラインで申し込むか、スマートダイヤル24に電話をかけて資料請求を行い、郵送される書類に記入後返送する事もできます。
電話で申し込む
電話で申し込みを行うことも可能で、お持ちのクレジットカードの裏面に、コールセンターやインフォメーションセンターの電話番号が記載されていますので、そちらに電話をかけて音声ガイダンスに従って申し込みを行ってください。
カード会社のカウンターで直接申し込む
特定のカード限定になりますが、セゾンカードやエスポカードなど、カード会社のカウンターに足を運ぶことで、ETCカードの申し込みを行うことができるカード会社もあります。
直接足を運んで発行を希望する場合は、自身の名義のクレジットカードと、運転免許証や保険証などの本人確認書類が必要になり、不足があるとカードを受け取ることができませんので、事前に持参物を確認のうえ忘れることのないようにしましょう。
なお、ETCカードを発行される期間についても様々で、セゾンカウンターのように即日受け取りができるところから、エスポカウンターのように申し込みを受け付けて後日2週間程度で郵送されるところなど、会社によって対応は様々なので、こちらも事前に確認しておいた方がいいでしょう。
まだクレジットカードを持っていない場合のETCカードの作り方
クレジットカードを持っていない場合は、クレジットカードを新しく作り、同時にETCカードを申し込む方法が一般的です。
多くのカードの場合、申し込みフォームに同時に申し込める追加カードのチェック欄があるので、ETC専用カードの項目に忘れずチェックを入れておきましょう。
クレジットカード審査に通ったら、クレジットカードと同時か、クレジットカードより少し後にカード会社からETCカードが郵送されてきます。
急ぎでETCカードを作りたい!そんな時は即日発行できるETCカード
ETCカードを即日発行できるのはセゾン系カードのみ
旅行や帰省で早くETCを使いたい時はETCカードの即日発行がおすすめですが、ETCカードを即日発行(即日受取)できるのはセゾンカード系だけです。
エポスカードはクレジットカードを即日発行できますがETCカードの即日発行には対応しておらず、10日から2週間程度かかります。
セゾンカード系の即日発行の方法
セゾンカード系のETCカード即日発行の方法は、セゾンカードインターナショナルの場合、インターネットから申し込み手続きを行って受取方法をセゾンカウンター店頭にする事で即日発行が可能となります。
注意点としては、申し込みの時点ではETCカードを申し込まず、ETCカードの即日発行に対応するセゾンカウンターでカードを受け取る際にETCカードの発行をする点です。
受け取りにはセゾンカードと本人確認書類が必要となり、受け取ったETCカードはその日から使えます。
ETCカードの選び方
ポイント還元率が高いETCカードを選ぶ
ETCカードもポイント還元率の高さで選ぶのがおすすめです。
一部のカードを除いて、ETCを利用してもクレジットカードのポイントが貯まります。ポイント還元率の高いカードを選ぶとポイントが貯まりやすく、ETCには「ETCマイレージサービス」という通行料金に応じたポイントサービスもあるためポイントの二重取りも可能です。
ETCカードを申し込んだらETCマイレージサービスにも登録をしておきましょう。
年会費無料のETCカードを選ぶ
年会費がかかるカードを選んでしまってはETC割引を受けてもお得感があまりないですよね。ETCカードも年会費無料のものを選びましょう。
カードによってクレジットカードは年会費無料でもETCカードの年会費は有料となる場合があり、注意が必要です。
ETCカードの発行手数料がかかる場合もある
ETCカードを追加発行する際には手数料などの費用はほとんどかからないものが多いですが、カード会社によっては発行手数料を有料としているところがあります。
VIASOカードが代表的で、ETCカードの申し込みを行うと、1,000円(税抜)の発行手数料が発生します。
ただし、あくまでも発行手数料なので、1度発行してしまえばそれ以降料金がかかるものではないので、その点では安心です。
ETCカードを追加発行しようと思ったら、決して大きな金額ではありませんが、思わぬところで費用がかかってしまうことがあるので、損をしないためにもしっかりと確認をしておきましょう。
ガソリン代が割引になるクレジットカードもある
ETCカードに対応したクレジットカードの中には「ガソリンカード」というガソリン代が割引になるお得なカードがあります。
例えばNTTグループカードなら毎月の利用額に応じて1リットルあたり最大40円引きとなり、楽天カードやイオンカード、dカードなら指定のガソリンスタンドを利用するとポイントが優遇されてお得です。
ETCカードを作るのにおすすめのクレジットカード
楽天カード
楽天カード
カードの特徴
新規入会&利用で5,000円分のポイントプレゼントキャンペーン中!通常ポイント還元率が高いうえに、楽天市場や楽天トラベルなどの楽天サービスでポイントが貯まりやすい。
楽天カードは、人気のポイント高還元率カードです。通常のショッピングやETC利用で1%のポイントが貯まり、楽天市場や楽天トラベルの利用ではポイント還元率がアップするのが特徴です。
ETCカードは500円(税抜)の年会費はかかりますが、ENEOSで給油や洗車、オイル交換などを行うとポイントが2倍(100円につき2円相当)貯まるため、店頭会員割引とポイントで実質1Lあたり5円前後の割引きとなりお得です。
年会費無料で最高2,000万円の海外旅行傷害保険も利用付帯で付いていて、メイン使いのクレジットカードとしても便利な一枚です。
オリコカードザポイント
Orico Card THE POINT(オリコカード・ザ・ポイント)
カードの特徴
オリコが運営するネットショッピングサイト「オリコモール」でカード利用することでAmazon.co.jpや楽天市場でもポイント高還元率になるカード。最大17.5%!
発行会社 | オリエントコーポレーション | ポイント還元率 | 1.0%(入会から6か月間は2.0%) |
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年会費 | 永年無料 | 付帯保険 | なし |
電子マネー | iD、QuicPay(ApplePay利用可能) | ポイント | オリコポイント |
オリコカードザポイントは、クレジットカード・ETCカード・家族カード共に年会費無料でポイント1%還元の高還元率カードです。
ネットショッピングに強く、Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングは更に1%ポイントが上乗せされ、入会後半年間はポイント還元率が2,0%にアップする点も魅力です。
ただしETCカードを申し込むと郵送されてくるまでに2週間程度かかるため、急ぎの場合はおすすめできません。
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード
カードの特徴
26歳まで年会費無料で持てるアメックス。海外旅行傷害保険が自動付帯で、セゾンポイントモールを経由してネットショッピングをすればポイントが最大25倍になるなど、お得なサービスも盛りだくさん
発行会社 | 株式会社クレディセゾン | ポイント還元率 | 0.5% |
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年会費 | 初年度無料(2年目以降3,300円) 26歳未満は年会費無料 |
付帯保険 | 最高3,000万円(自動付帯) |
電子マネー | iD、QuicPay | ポイント | 永久不滅ポイント |
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードは、U-25応援キャンペーンで26歳までは年会費無料で永久不滅ポイントが貯まり、充実した保険がついたカードです。
国内・海外旅行傷害保険は両方とも最高3,000万円までカード利用の有無を問わない自動付帯となり、これだけの補償を受けられる年会費無料のカードは他にありません。
西友やLIVINの優待もあり、ETCカードは付属カードとして申し込み可能で年会費無料です。セゾンカードカウンターでの受け取りを指定すると即日発行もできます。
※来店でのお受け取り(最短即日発行)の場合は、ICチップ機能の無いカードのお渡しとなります。あらかじめご了承ください。