家族カードは学生や専業主婦でも持てるクレジットカードとしても人気があります。家族カードは本会員と同じサービスや特典が受けられる場合も多く、年会費もお得なのでクレジットカードを新しく作る際の選択肢となるでしょう。
今回は「家族カードとはどんなカードなの?」という疑問から、家族カードの選び方のポイント、家族カードの作り方(申し込み方法)や審査などについて分かりやすく解説していきます。
目次
家族カードとは
家族カードとは、すでにクレジットカードを持っている本会員の家族に対して発行される追加カードで、新規入会時に家族カードを併せて申し込む事も可能です。
支払い口座を分けられるカードを除き、家族カードの支払い(引き落とし口座)や、紙で送られてくる利用明細は本会員とまとめられます。家族カードの利用で付与されるポイントも本会員とまとめられるので、別々にポイントを貯める事はできません。
また、本会員のカードを解約すると家族カードも使えなくなるので注意しましょう。家族カードの名義はカードに記されている本人で、本会員ではありません。このため、ネットショッピングで名義を入力する際には家族カードに記されている名前を入力します。
カードの暗証番号についても本会員とは別の番号を設定できます。
家族カードの作り方・申し込み方法
家族カードを作るのは特典が豊富なカードがおすすめ
家族カードのメリットは本会員と同等の特典が利用できる点です。家族カードを作るなら、特典が多く付いているカードで作った方が断然お得です。
例えば、家族で協力してポイントを貯める事ができるので、還元率の高い楽天カードやオリコカードザポイントを選ぶとポイントが貯まりやすくなり、海外旅行に行く機会が多ければ海外旅行保険が自動付帯となるエポスカードだと安心ですし、空港ラウンジが利用できるゴールドカードを選ぶと快適に旅ができます。
家族カードの利用限度額は本会員と共通となるため、本会員の利用限度額が100万円であれば本会員と家族会員は合わせて100万円まで利用できます。利用限度額が低く設定されたカードで家族カードを発行すると限度額が足りないという事になりかねないので、限度額の高いカードで家族カードを作るのがおすすめです。
家族カードの作り方・申し込み方法
家族カードは本会員が持つカードの公式サイトからのインターネット申し込みが便利です。
申し込み方法の基本的な流れは、公式サイトの会員サービスにログイン後に手続きを行い、カード発行となります。
主要カード会社の会員サイトの名称は以下の通りです。
会員サイトにログインするには、各カード会社で本会員が会員登録を行う必要があります。カード情報や必要事項を入力して登録をしておきましょう。
登録ができたら、本会員のIDとパスワードでログインをして家族カードの追加発行手続きを行います。例えば三井住友カードの場合は、本会員のIDとパスワードでログインを行い、追加する家族カードを選び、同意確認を行った後に家族会員の情報を入力し、手続きが完了すると最短3営業日でカードが発行されます。
本会員の会員登録が済んでいる場合、カードの送り先などの簡単な入力だけで発行可能です。dカードなど、インターネットで資料請求を行い、入会申込書を郵送する方法で申し込めるカードや、専用の申込書を送って申し込むカードもあります。
家族カード申し込みの必要書類
通常、クレジットカードを新規で申し込む場合には本人確認書類の提出が求められますが、家族カードに関しては本人確認書類の提出は不要です。
インターネット申し込みができない家族カードの場合のみ、資料請求を行って申込書を郵送します。
家族カードの申し込み資格を確認!未成年でも作れる?
ほとんどの家族カードの申し込み資格は高校生を除く18歳以上なので未成年でも発行可能です。ただし例外として、三井住友カードなどでは海外留学に限り18歳未満でも家族カードが発行できるケースはあります。
申し込み資格が20歳以上となっているカードでも家族カードなら作る事ができ、アメックスゴールドの場合、本会員の申し込み資格は20歳以上で定職のある方となっていますが、家族カードの申し込み資格は18歳以上の配偶者・両親・子供となっています。
ほとんどの場合、家族カードを発行できるのは「生計を共にする家族(同一生計の家族)」で、同居は必要条件ではありません。このため生計を共にすると書かれている場合は、本会員と同一世帯に属している家族のほか、仕送りで生活している一人暮らしの学生なども対象に含まれます。
楽天カードの場合も申し込み条件には「生計を同一にする」と書かれていて、JCBカードや三井住友カード、三菱UFJニコスなどでも別居していても家族カードが発行可能です。
セゾンカードやUCカードの場合は、生計を共にしていて、なおかつ本会員と同姓でなければいけません。
最近は追加カードとして家族カードがあるクレジットカードがほとんどですが、ANA VISA Suicaカードなど一部のカードでは家族カードの追加発行に対応していないケースもあるため、本会員が持つカードで追加できるカードの項目もチェックしておきましょう。
家族カードには審査がある?
家族カードを申し込んだ場合、家族会員に対して信用情報などの審査は行われません。本会員がカード審査に通過している場合は基本的に審査なしで家族カードを持てます。
家族カードの申し込みでチェックされるのは、本会員の入会後の信用情報や申込者の名前や生年月日といった簡単な項目だけなので、新規でクレジットカードを申し込むと審査落ちしてしまう方でも家族カードなら発行できる可能性があります。
ただし、家族カードの申込者が過去に延滞などを起こした事がある場合はカード会社のブラックリストに情報が残っている事があり、同じカード会社だと審査落ちするケースもあるので要注意です。
家族カードは何枚まで作れる?
家族カードを発行できる枚数はカードによって違いがあります。家族カードを複数枚発行したい場合は予め何枚まで発行できるかを確認しておきましょう。
主なカードの家族カード発行枚数は以下の通りです。
- 楽天カード・・・5枚
- オリコカードザポイント・・・3枚
- dカード・・・2枚(dカード GOLDは3枚)
- イオンカード・・・3枚
- セゾンカード系アメックス・・・4枚
- アメックスゴールド・・・6枚
家族カードにも年会費がかかる場合もある
本会員(基本カード会員)は年会費無料のカードでも、家族カードは年会費が発生するケースもあります。その反対に、年会費が有料のカードでも家族カードなら無料(または割引)で持てる場合もあります。
また、dカード GOLDのように1枚目の家族カードの年会費は無料でも、2枚目以降は年会費が発生するカードもあるので、申し込み前にしっかり確認しておきましょう。