多くのクレジットカードは申し込み資格が「高校生を除く18歳以上の方」となっています。高校を卒業したタイミングで初めてクレジットカードを作るという方も多いと思いますが、高校卒業後すぐにクレジットカードを作る事はできるのでしょうか。高校生のうちはクレジットカードを作れないのが普通ですが、特別な理由があればカードを作れる可能性も出てきます。
今回は高校卒業後すぐにクレジットカードを作れるかや、高校生でもクレジットカードを持つ事ができる「理由」について詳しくまとめました。
目次
クレジットカードの申し込み資格とは?
クレジットカードには申し込み資格が設けられていて、全ての条件をクリアしなければカードを作る事はできません。例えば、三井住友カードの「デビュープラスカード」の申し込み資格は「高校生を除く満18歳から25歳までの方」となっていて、オリコカードの「オリコカード ザ ポイント」の申し込み資格も「原則として18歳以上の方(高校生は除く)」となっています。
この場合、どちらのカードも高校生のうちは作れないため注意しましょう。カードによっては更に多くの申し込み資格が設けられていて、ゴールドカードやプラチナカードといった上位カードになるほど年齢や年収など申し込みに関する条件が厳しくなる傾向があります。
クレジットカードは高校卒業後すぐに作れる?
「高校生を除く」という申し込み条件が設けられているクレジットカードでも、新年度になる4月1日を待たずに申し込む事ができます。カードによって発行までにかかる日数が異なり、即日発行が可能なカードがある一方で長いものでは1か月程度の時間がかかるカードもあるため、新年度になる前に申し込む事ができるのです。
基本的にクレジットカードは高校を卒業した時点から申し込み可能
卒業間近の高校生はいつからクレジットカードの申し込みができるかというと基本的に「高校を卒業した時点」(3月~)です。高校を卒業すると当然高校生ではなくなるため、「高校生を除く」と申し込み条件が設定されているクレジットカードは申し込む事ができるようになります。
卒業予定の高校生がクレジットカードの審査に通過したケースも
卒業予定の高校生でも、卒業後の進路が決まっている場合はカードを申し込める可能性があります。この場合、申し込みの際の職業欄には高校を卒業した後の進路を書いておきましょう。
「留学」を控えた高校生であればクレジットカードを作れる
原則として高校生のうちはクレジットカードを作る事ができませんが、海外留学などの特別な理由があればカードを発行してもらう事ができます。一般的にこの場合の申し込み条件は中学生を除く満15歳から18歳となり、発行できるのは「家族カード」となります。
留学を理由に高校生が作れるクレジットカードは「家族カード」
「卒業後に留学をする」という条件であれば、多くのカード会社の場合、高校生でも「家族カード」を発行することが可能です。
家族カードとは、本会員が生計を同一とする家族に対して発行されるクレジットカードです。例えば、両親や年上の兄弟などがいて家族カードの追加発行に対応したクレジットカードを持っていた場合に発行する事ができ、カード申し込み時の審査も通常に比べて易しいものになっています。
家族カードの引き落とし口座や年会費・特典どうなる?
ほとんどの家族カードは引き落とし口座を別々にする事はできません。支払いは本会員の口座からまとめて引き落としという形になり、カードの利用に応じて付与されるポイントも本会員のカードにまとめられます。年会費が発生するカードでも家族カードは割安に設定されている事が多く、無料で持てるものもあります。
各種割引などの特典に関しては本会員と同等のサービスが受けられるのが一般的です。
家族カードを持つ際は旅行保険の補償額と利用限度額・明細書に注意
家族カードを持つ際の注意点は「旅行保険の補償額」と「利用限度額・明細書」です。本会員と同等の補償が受けられる旅行保険が付帯したカードもありますが、カードによっては補償額が減額されているものもあるので、念のため申し込み前にチェックしておく事をおすすめします。
家族カードを発行した場合の利用限度額は本会員の利用限度額と共有される点にも要注意です。例えば利用限度額が50万円の家族カードを発行しても、本会員である家族が先に30万円分を利用した場合、支払いを終えるまで家族会員は残りの20万円しか使えない事になります。
カードを利用した際の明細書も本会員とまとめられるため、いつどこでいくら利用したかが筒抜けになってしまう点にも気を付けましょう。
家族カードを作る方法(申し込み方法)
ここではアメリカン・エキスプレスカードを例に家族カードの申し込み方法をご紹介します。
家族が持っているカードが家族カードの発行に対応している場合はカード会社の公式サイトからインターネット申し込みが可能なので、家族カードのページからログインをして申し込み手続きに進みます。ログイン時や申し込み時には本会員のカード番号が必要となるので、予め手元に用意してから申し込むとスムーズです。ログインをしたら追加カードを選択して手続きを行います。
カード会社によってはインターネットで申込書を取り寄せて申し込む場合もあるので、分からなければカード会社のサポートデスクに問い合わせてみましょう。
留学に行く学生におすすめのクレジットカード
エポスカード
エポスカード
カードの特徴
年に4回ある「マルコとマルオの7日間」というキャンペーンでマルイでのショッピングが10%OFFで利用できたり、SHIDAXやBIGECHOなどのカラオケ店で30%OFFになったりと、日常生活でお得に利用できるカード
エポスカードは年会費永年無料で店頭受取での即日発行にも対応したカードです。カードの国際ブランドは世界シェアナンバーワンのVISAなので日本国内はもちろん、世界中200以上の国や地域の加盟店でショッピングをしたり、海外のATMでキャッシングを利用する事ができます。
エポスカード最大の魅力は、海外旅行傷害保険がカード利用を問わない「自動付帯」となる点です。疾病治療費用は270万円、傷害治療費用は200万円まで補償されるので、救急車を呼ぶだけでも高額な支払いが発生する海外でも病気やケガによるリスクを最小限に抑える事ができます。
またエポスカードはショッピングや飲食・アミューズメント関連の特典が充実しているのが特徴で、マルイでは年に4回ネットショッピングと店舗で10%割引きになる「マルコとマルオの7日間」という割引デーが開催され、3,000店を超える飲食店やカラオケ・美容サロン・遊園地などでも割引があるのでサークルの飲み会や友達付き合いもお得になります。
海外サイトのネットショッピングも安心なバーチャルカードの発行もでき、社会人になってからも使い続けられるカードです。
学生専用ライフカード
学生専用ライフカード
カードの特徴
年会費無料で海外旅行傷害保険が自動付帯、海外でのカード利用分が5%キャッシュバックと、留学や卒業旅行などで海外に行く学生におすすめのカード
学生専用ライフカードの海外旅行傷害保険は在学中自動付帯(卒業後は補償終了)で適用期間が3か月と長いのが特徴です。
傷害死亡・後遺障害・賠償責任は最高2,000万円、傷害治療・疾病治療・救援者費用は200万円、携行品損害は20万円まで補償があります。
年会費永久無料、事前申し込みで海外ショッピングが5%キャッシュバックとなる最短3営業日発行に対応したカードです。
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード
カードの特徴
26歳まで年会費無料で持てるアメックス。海外旅行傷害保険が自動付帯で、セゾンポイントモールを経由してネットショッピングをすればポイントが最大25倍になるなど、お得なサービスも盛りだくさん
発行会社 | 株式会社クレディセゾン | ポイント還元率 | 0.5% |
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年会費 | 初年度無料(2年目以降 税込3,300円) 26歳未満は年会費無料 |
付帯保険 | 最高3,000万円(自動付帯) |
電子マネー | iD、QuicPay | ポイント | 永久不滅ポイント |
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード(通称アメックスブルー)は、U25キャンペーンの適用で26歳まで年会費無料で持てるカードです。
最高3,000万円補償の国内・海外旅行傷害保険が自動付帯となるのが特徴で、ここまで手厚い補償の保険が自動付帯となるカードを年会費無料で持てるのは若者の特権です。利用頻度の高い疾病治療費用と傷害治療費用に関してもそれぞれ300万円まで補償されるので留学先・旅行先での病気やケガに備える事ができます。
国際線の空港を利用する際に手荷物宅配サービスが無料で利用できたり、気候が異なる国への出国時に便利なコートお預かりサービスの優待、海外用Wi-Fi・携帯電話のレンタルサービス、海外ショッピングはポイント2倍など旅行関連の特典が充実していて、現地情報の案内や各種手配が行える海外アシスタンスデスクも利用可能。
国内で利用する場合も西友・LIVINの5%割引やロフトの優待があるため毎日のお買い物にも。店頭受取なら最短即日発行可能、有効期限のない永久不滅ポイントが貯まる事でも人気のカードです。
※来店でのお受け取り(最短即日発行)の場合は、ICチップ機能の無いカードのお渡しとなります。あらかじめご了承ください。
若いうちにクレジットカードを作っておくことのメリット
未成年のうちはクレジットカードの審査に通りやすい
クレジットカードを申し込むと入会審査が行われますが、未成年のうちは延滞をしても親が肩代わりしてくれる事を見越してカードが発行されるため、それほど審査は厳しくありません。高校卒業と同時にカードを申し込む場合はスマホの分割払いを延滞したなどの場合を除き、ブラックリストに載るような事故記録も残っていない事がほとんどのため、そこまで審査落ちを気にする必要はありません。
若いうちにクレジットカードを作っておくと将来カードの審査で有利になる
若いうちにクレジットカードを持つメリットのひとつが「クレヒス修行」です。クレジットヒストリー(クレヒス)と呼ばれるカードの利用履歴は個人信用情報機関という機関に記録され、一定期間保存されてカードやローンの申し込み時に照会されます。この時、毎月きちんと返済を行っている事が確認できれば信用力(返済能力)があると判断され、カード審査で有利に働くのです。
将来、ステータスカードを作りたい場合は若いうちにカードを作ってクレヒス修行を積むと良いでしょう。
クレジットカードを持っていると引越しや卒業旅行の際にメリットがある
クレジットカードには様々な特典や旅行保険が付帯している事も多いため、クレジットカードを早めに作っておくと引越しや卒業旅行の際にメリットがあります。例えば「学生専用JALカードnavi」では、サカイ引越センターや日本通運の引っ越し料金割引サービスの特典を受ける事ができ、引越し料金をカードで支払うとポイント(マイル)が2倍貯まりお得です。
卒業旅行で海外に遊びに行く時も「楽天カード」でツアー代金を支払えば最高2,000万円補償の海外旅行傷害保険が付帯となるので万が一の時も強い味方となってくれます。