三井住友カードは、セキュリティ面でも安心の銀行系クレジットカードです。
学生や新社会人向けのカードはポイント還元率が2倍の1.0%となり、その他のカードでもポイントサイト経由でネットショッピングを行うと最大20倍のポイントが貯まります。
三井住友カードは年会費が有料のカードも多いですが、条件をクリアすると無料または割引となりお得です。
ここでは「三井住友カードの年会費はいくら?」という疑問に答えながら、年会費を節約する方法をご紹介していきます。
目次
クレジットカードの年会費とは?
クレジットカードの年会費とは、カードの発行費用や付帯サービスを提供するための費用を利用者が負担するもので、いわばカードの「利用料」です。
現在は年会費無料のクレジットカードも多く発行されていますが、年会費無料のカードと年会費有料のカードを比較するとサービスや保険といった面で差が出てきます。
例えば、旅行保険付きのカードであれば補償額がアップしたり、旅費をカードで支払っていなくても補償が受けられるなど、より手厚い内容となっているのが特徴です。
また、年会費有料のカードはゴールドカードなどグレードが高いカードも多く、空港ラウンジが利用できるようになるなど、サービス面でも充実しています。
三井住友カードの通常年会費
三井住友カードのうち、一般向けのカードの通常年会費は以下の通りです。
初年度無料のカードは〇印・条件付きで割引または無料になるカードにも〇印が付いています。
初年度年会費無料のカードは、インターネット申し込みを行うのが初年度年会費無料となる条件です。
カード名 | 年会費(税抜) | 初年度無料 | 条件付き割引 |
---|---|---|---|
三井住友カード デビュープラス | 1,250円 | 〇 | 〇 |
三井住友カード | 1,250円 | 〇 | 〇 |
三井住友カード A | 1,500円 | 〇 | 〇 |
三井住友カード アミティエ | 1,250円 | 〇 | 〇 |
エブリプラス | 永年無料 | - | - |
三井住友カード エグゼクティブ | 3,000円 | 〇 | 〇 |
三井住友カード プライムゴールド | 5,000円 | 〇 | 〇 |
三井住友カード ゴールド | 10,000円 | 〇 | 〇 |
三井住友カード プラチナ | 50,000円 | - | - |
一般カードの通常年会費は無料~1,500円となり、ゴールドカードやプラチナカードになると年会費が高額になっていきます。
この中で唯一、年会費無料のエブリプラスは、支払い方法が「マイ・ペイすリボ」になるカードで、利用すると金利手数料が発生するため注意しましょう。
学生向け三井住友カードの年会費
三井住友カードには以下の学生向けのクレジットカードがあり、在学中の年会費が優遇されているのが特徴です。
カード名 | 通常年会費 | 学生の場合 |
---|---|---|
三井住友カード(学生) | 1,250円 | 在学中無料 |
三井住友カード A(学生) | 1,500円 | 在学中は税抜250円 |
三井住友カード アミティエ(学生) | 1,250円 | 在学中無料 |
三井住友カード デビュープラスも学生向けのカードがありますが、一般向けカードと学生向けカードの主な違いは限度額で、カードの年会費は一般も学生も同じです。
学生は在学中無料となるのが三井住友カードとアミティエカードの2枚で、三井住友カード Aは税抜250円に割引となります。
三井住友カードと三井住友カード Aの違いは、付帯保険の補償内容です。
- 三井住友カード…最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯
- 三井住友カード A…最高2,500万円の海外・国内旅行傷害保険が付帯
このように、三井住友カード Aのみ国内旅行も補償があり、最高補償額も500万円アップしています。
留学や卒業旅行などを控えている場合は、保険付きのカードを選ぶと安心です。
ただしカード付帯の旅行保険には、カードの利用を問わず補償が受けられる「自動付帯」の保険と、カードで事前に旅費などを支払う必要がある「利用付帯」の保険があるため気を付けましょう。
三井住友カードに付帯している保険は「利用付帯」の保険で、三井住友カード Aに付帯している保険は「自動付帯」の保険ですが、傷害死亡・後遺障害の項目で、最高2,000万円補償を受けるには条件があります。
この2,000万円の補償が受けられるのは「カードで事前に旅費を支払う」という利用条件を満たした場合で、事前に旅費をカード払いにしなかった場合の「自動付帯分」の補償額は300万円となるため注意が必要です。
年会費が無料または割引になる条件
今回ご紹介している中で、エブリプラスを除くカードはいずれも「初年度年会費無料」のカードで、1年目は年会費が発生しません。
翌年度(2年目)以降は年会費が発生しますが、条件を満たすと年会費が無料または割引となるのが特徴です。
三井住友カードで、年会費が無料または割引となる特典は以下の3つとなります。
- WEB明細利用で最大1,000円(税抜)割引
- マイ・ペイすリボ申し込み+利用で年会費無料または半額
- 前年度の利用額に応じて年会費割引
例外として、デビュープラスカードのみ前年に1回以上の利用で翌年度の年会費が無料です。
上記の割引特典の中で、WEB明細利用とマイ・ペイすリボの割引は併用できるので、割引特典を組み合わせて年会費を安くすることもできます。
ただし、併用した場合の割引額は異なる場合があり、マイ・ペイすリボと前年度の利用額に応じた割引は併用できないため気を付けて下さい。
- WEB明細+マイ・ペイすリボ…併用可能
- WEB明細+前年度利用額割引…併用可能
- マイ・ペイすリボ+前年度利用額割引…併用不可(最も割引率が高いものが適用)
これらの割引特典には細かな条件があるので詳しくみていきましょう。
WEB明細利用で最大1,000円(税抜)割引
インターネットで明細が確認できる「WEB明細」を利用すると、年会費が最大1,000円(税抜)割引となります。
三井住友カード プラチナ | 1,000円(税抜)割引 |
---|---|
三井住友カード プライムゴールド | 1,000円(税抜)割引 |
三井住友カード ゴールド | 1,000円(税抜)割引 |
その他のカード | 500円(税抜)割引 |
WEB明細の利用により、プライムゴールドカード以上のカードは1,000円割引・その他のカードは500円引きとなります。
WEB明細で年会費が割引になる条件は以下の通りです。
- 本会員の方
- 年会費請求前月を含む過去1年間に6回以上の請求がある方
- 期限内に申し込みを完了された方
「6回以上の請求」は、支払い日前に全額返済を行った場合は請求回数に加算されません。
また、WEB明細の申し込みは以下の期日までに行う必要があります。
- 支払い日が10日の場合…年会費請求前月17日の2営業日前
- 支払い日が26日の場合…年会費請求当月2日の2営業日前
土日祝日や年末年始(12月31日~1月3日)は休業日となり、上記の条件を満たして指定の期日までに請求額確定通知メールアドレス登録を完了した場合にWEB明細の年会費割引が適用されます。
WEB明細の申し込みは、インターネットから手続きが可能です。
マイ・ペイすリボ申し込み+利用で年会費無料または半額
デビュープラスカードとプラチナカードの2枚を除き、リボ払いの「マイ・ペイすリボ」の申し込みとカードの利用で年会費が無料または半額となります。
マイ・ペイすリボとは、支払い金額を自分で決められるリボ払いのことで、実質年率15.0%の手数料が発生する点には注意が必要です。
マイ・ペイすリボを利用すると、手数料が発生した月はポイントが2倍になり、カードで購入した商品の盗難や破損を補償する「お買物安心保険」が付帯します。
マイ・ペイすリボでの年会費無料または割引の特典は、カードによって割引額が異なり、マイ・ペイすリボ登録後の年会費は以下の通りです。
カード名 | マイ・ペイすリボ登録+利用後の年会費 |
---|---|
三井住友カード | 無料 |
三井住友カード A | 無料 |
三井住友カード アミティエ | 無料 |
三井住友カード エグゼクティブ | 1,500円(半額) |
三井住友カード プライムゴールド | 2,500円(半額) |
三井住友カード ゴールド | 5,000円(半額) |
最大1,000円割引のWEB明細と比較すると、マイ・ペイすリボは無料または半額と割引額が大きいのが特徴です。
マイ・ペイすリボで年会費が無料または割引となる条件は以下のようになっています。
- 年会費請求月の締切日までにマイ・ペイすリボの登録を行う
- 年会費請求前月締切日から12か月さかのぼった期間内にカードを利用
リボ払いの手数料を支払わずに、カードの年会費を無料または半額にする方法があります。
それは、リボ払いの支払い金額をカードの限度額と同じ「全額支払い」に設定することです。
この方法なら、実質的に1回払いとなるため金利手数料が発生しません。
マイ・ペイすリボの申し込みや支払い金額の変更は、インターネットの「Vpass」から手続きができます。
前年度の利用額に応じて年会費割引
プラチナカードを除き、前年度の利用額に応じて年会費が割引になります。
前年度とは2月~翌1月のことで、2月~翌1月の年会費が割引の対象です。
割引額は20%~最大全額(無料)となります。
前年利用額 | 100万円以上300万円未満 | 300万円以上 | ||
---|---|---|---|---|
WEB明細利用の有無 | WEB明細 利用なし |
WEB明細 利用あり |
WEB明細 利用なし |
WEB明細 利用あり |
三井住友カード | 税抜625円 | 税抜125円 | 無料 | 無料 |
三井住友カード A | 税抜750円 | 税抜250円 | 無料 | 無料 |
三井住友カード アミティエ | 税抜625円 | 税抜125円 | 無料 | 無料 |
三井住友カード エグゼクティブ | 税抜2,250円 | 税抜1,750円 | 税抜1,500円 | 税抜1,000円 |
三井住友カード プライムゴールド | 税抜4,000円 | 税抜3,000円 | 税抜2,500円 | 税抜1,500円 |
三井住友カード ゴールド | 税抜8,000円 | 税抜7,000円 | 税抜5,000円 | 税抜4,000円 |
例えば、通常年会費税抜5,000円のプライムゴールドカードは、WEB明細の利用+前年に300万円以上利用の場合、最大割引で年会費1,000円となりお得です。
三井住友カードやアミティエカードといった一般カードなら、WEB明細の利用がなくても前年に300万円以上の利用があれば年会費無料となります。
ETCカードの年会費
三井住友カードで発行できるETCカードの年会費は、初年度無料・通常税抜500円です。
2年目以降は、前年度に一度以上ETC利用の請求があれば無料となります。
ETCカードの利用でもポイント(Vポイント)が貯まり、紛失・盗難補償も付いているので安心です。
家族カードでもETCカードが発行できるので、配偶者や子供のETCカードも作れます。
家族カードの年会費
三井住友カードの家族カードは、いずれのカードも初年度は1人目の年会費が無料です。
翌年度以降は、前年に3回以上家族カードでショッピング利用があった場合は年会費無料となります。
例外として、デビュープラスカードは前年度に一度以上のショッピング利用で年会費無料です。
カード名 | マイ・ペイすリボ登録+利用後の年会費 |
---|---|
三井住友カード デビュープラス | 税抜400円 |
三井住友カード | 税抜400円(本会員が学生の場合は無料※配偶者のみ) |
三井住友カード A | 税抜550円(本会員が学生の場合は税抜125円※配偶者のみ) |
三井住友カード アミティエ | 税抜400円 |
三井住友カード エグゼクティブ | 税抜250円 |
三井住友カード プライムゴールド | 1人目無料・2人目から税抜1,000円 |
三井住友カード ゴールド | 1人目無料・2人目から税抜1,000円 |
三井住友カード プラチナ | 無料 |
ETC一体型ゴールドカード | 1人目無料・2人目から税抜1,000円 |
ETC一体型三井住友カード | 税抜400円 |
「本会員が学生の場合」となっているカードでは、卒業予定年まで学生として扱われます。
本会員が学生の場合、家族カードの発行は配偶者に限られるので注意しましょう。
三井住友カードの年会費はいつ引き落とされる?
三井住友カードは、引き落とし日(支払い日)が選べるカードです。
選べる引き落とし日は10日または26日となり、選択した引き落とし日やカードの加入日によって年会費の引き落とし日も異なります。
カード加入日の確認方法は、カードが送られてきた際の台紙や明細書・三井住友カード公式サイトの「Vpass」などから可能です。
三井住友カードの年会費の引き落とし日は以下のようになっています。
カードの支払日 | ||
---|---|---|
10日 | 26日 | |
加入日が1日~15日 | 加入月の翌月10日 | 加入月の翌月26日 |
例:3月10日に加入 | 4月10日※ | 4月26日 |
加入日が16日~31日 | 加入月の翌々月10日 | 加入月の翌月26日 |
例:3月20日に加入 | 5月10日※ | 4月26日 |
引き落とし日が土日祝日で金融機関の休業日にあたる場合は、翌営業日の引き落としとなります。
例えば、3月10日加入・引き落とし日が10日で初年度から年会費が発生するカードであれば、初年度の年会費は加入日の翌月である4月10日の引き落としとなり、翌年度(2年目)の年会費が引き落とされるのは1年後の4月10日です。