専業主婦でもクレジットカードを持ちたいと考える方は多いでしょう。ネットショッピングや毎日のお買物、公共料金の支払いなど今やクレジットカードは私達の生活に欠かすことができません。
しかしクレジットカードによっては、専業主婦は申し込めない場合があるなど、全てのカードを作れる訳ではありません。
そこで今回は、専業主婦がクレジットカードの審査に通るためのコツや、専業主婦におすすめのクレジットカードをまとめました。
目次
クレジットカードの審査では「返済能力」と「信用力」がチェックされる
クレジットカードを申し込むと必ず行われるのがカード会社による入会審査です。審査では「返済能力」と「信用力」という2つを重点的にみて、カード会社が設定した審査基準をクリアすると審査通過となります。
返済能力は年収や会社の規模、他社からの借り入れの有無などから審査を行い、信用力は過去のカードやローンの利用履歴である「クレジットヒストリー(クレヒス)」という信用情報を基に審査を行います。
今までにカードやローン、携帯電話の分割払いで延滞などのトラブルを起こした場合や、自己破産などを行った場合はクレヒス(信用情報)に事故記録が残っている可能性があり、5年から10年にわたって審査通過が厳しくなるので要注意です。
専業主婦はクレジットカードの審査に通らない?
専業主婦がクレジットカードの審査に通るか通らないかは、申し込むカードによって違いがあるので一概にはいえません。
カードの申し込み資格に「本人収入がある方」となっている場合は収入のない専業主婦は申し込みできませんが、カードによっては専業主婦やパートでも申し込みOKとされている場合があります。
専業主婦がカードを申し込むと配偶者に対して審査が行われる
収入がない専業主婦の方がクレジットカードを申し込んだ時には、配偶者が審査に影響してくるので注意が必要です。
例えば、JCBの一般カードの申し込み条件は「18歳以上で本人または配偶者に安定継続収入のある方」となっていて、申し込みフォームの職業欄では「お申込人が無職で配偶者に収入がある方」という選択肢があります。
このように、本人収入がない専業主婦がカードを申し込んだ場合は配偶者に対して審査が行われることになるのです。
申し込みを行った専業主婦の方自身のクレヒスに傷がなくても配偶者のクレヒスに傷がある場合や、配偶者が返済能力に欠けると判断された場合などは審査落ちしてしまう恐れがあるため気を付けましょう。
専業主婦がクレジットカードの審査に通るためのコツ
ここでは、専業主婦の方がクレジットカードを申し込む際に気を付けたいポイントをまとめました。
流通系カードや女性向けカードがおすすめ
クレジットカードといっても、銀行が発行しているカードから信販会社が発行しているカードまで幅広い種類があります。その中でも専業主婦の方にぴったりなのが「流通系カード」と呼ばれる小売店が発行しているクレジットカードです。
イオンが発行しているイオンカードや、マルイが発行しているエポスカードなど様々なカードがあり、割引特典でお得にショッピングができて、銀行系カードや信販系カードと比較すると審査難易度が低くなっているため、専業主婦の方でも審査に通る可能性があるカードといえます。
また、楽天PINKカードのように女性をターゲットとしたカードは専業主婦でも申し込みOKとなっている場合があるため、こちらも狙い目です。
本人収入を求められるカードや、申し込み資格に「安定継続収入がある方」とあるカードは審査が厳しい傾向にあるので、審査難易度を下げて申し込むのが審査通過のコツになります。
キャッシング枠は希望しない
クレジットカードでお金を借りることができる「キャッシング枠」は、本来収入がある方に対して与えられるものです。
キャッシング枠には貸金業法が適用されていて、年収の3分の1以下に借り入れが制限されるため、収入のない専業主婦がキャッシング枠を希望した場合、審査落ちの恐れが高まってしまいます。
実際に、楽天カードでは専業主婦はキャッシング枠の付与対象外となっているため、キャッシング機能付きのカードを申し込む場合はキャッシング枠を「希望しない(なし・0円)」にして申し込むのが正解です。
希望限度額は30万円以下にする
クレジットカードを申し込むと審査で支払可能見込額のチェックがあります。
支払可能見込額とはカードの支払いに充てられる想定金額のことで、チェックが入るのは30万円以上の限度額を希望した時なので、希望限度額を30万円以下に抑えておけば審査通過の確率がアップするのです。
ただし例外として、延滞を起こした場合や、すでに借り入れがある場合は支払可能見込額のチェックが避けられないので注意しましょう。
短期間に複数のカードを申し込まない(申し込みブラック対策)
短期間に何枚ものクレジットカードを申し込むと、お金に困ってカードを作ろうとしていると疑われて審査に通りにくくなるケースがあります。
これは「申し込みブラック」と呼ばれる状態で、カードの現金化を防ぐための対策としてカード会社は目を光らせているのです。
カードの申し込みに関する情報は6か月間個人信用情報機関に記録されるため、申し込みブラックになると半年間はカード審査に通りづらい状況が続いてしまいます。
申し込みブラックになる目安は1か月間に3枚以上のカードを申し込むことなので、1か月に申し込むカードの枚数は2枚までにしておいた方が無難です。
過去にトラブルを起こしたカード会社は避ける
クレヒスとは別に、カード会社では要注意人物をリストアップした「社内ブラック」と呼ばれる独自のクレヒスを保有しています。
もし、過去にクレジットカードで延滞などのトラブルを起こしたことがある場合は、半永久的にそのカード会社では審査に通らないと考えておいた方が良いでしょう。この場合は、別の会社のカードを申し込むしかありません。
この時に注意したいのはトラブルを起こした会社だけではなく、系列会社でも審査に影響が出るという点です。
申し込むのであれば全く関係のない会社のカードにしておきましょう。
専業主婦がクレジットカードを持つメリット
食費などの生活費でもポイントが貯まる
最近では年会費無料でも1.0%程度のポイントが貯まるクレジットカードが増えています。
食材の買い出しをするという専業主婦の方は多いと思いますが、カード払いにするだけで食費などの生活費でもポイントが貯まるのは大きなメリットでしょう。
支払い口座や明細を分けられるためプライバシーが確保できる
専業主婦の方の中にはご主人の家族カードを使っている方もいますが、家族カードのほとんどは支払い口座や明細が分けられないためプライバシーの確保が難しいのがデメリットです。
家族カードではなく、専業主婦の方を本会員とするカードなら支払い口座や明細を別々にできるので、気兼ねなくショッピングを楽しむことができます。
家計簿をつけるのが楽になる
マネーフォワードやfreeeなどの家計簿ソフトと連携させると、クレジットカードの支払いデータが自動入力されるため家計簿をつけるのがグッと楽になります。
楽天カードのアプリならスマホでレシートを撮影するだけで家計簿を付けられるので便利です。時短できた分、趣味の時間が持てるのは嬉しい点ですね。
専業主婦におすすめのクレジットカード
専業主婦の方におすすめのクレジットカードの中から、ポイント還元率が高く、毎日のお買物が割引になったり、女性向けの保険がトッピングできるお得なクレジットカードを集めてご紹介します。
JCB CARD W plus L | 楽天PINKカード | イオンカード | |
---|---|---|---|
年会費 | 無料 | 無料 | 無料 |
通常ポイント還元率 | 1.0% | 1.0% | 0.5% |
国際ブランド | JCB | VISA・MasterCard・JCB | VISA・MasterCard・JCB |
特典 | 特約店でポイント最大10倍 | 楽天サービスで還元率アップ | 指定日にイオンのお店で5%割引 |
旅行保険 | 〇(利用付帯) | 〇(利用付帯) | × |
女性向け保険 (オプション) |
〇 | 〇 | × |
いずれのカードも年会費無料で、女性に嬉しい特典が付帯しているのでぜひカード選びの参考にしてみて下さい。
JCB CARD W plus L
JCB CARD W plus L
カードの特徴
国内唯一の国際ブランドであるジェーシービーが発行する、ポイント高還元率が魅力の39歳以下・WEB入会限定の年会費無料カード
発行会社 | ジェーシービー | ポイント還元率 | 1.0% |
---|---|---|---|
年会費 | 無料 | 付帯保険 | 海外旅行傷害保険最高2,000万円(利用付帯) ショッピング保険最高100万円 |
電子マネー | - | ポイント | OkiDokiポイント |
JCB CARD W plus Lは、JCBの一般カードと比較してポイント還元率が2倍になった年会費無料のWEB申し込み限定カードです。
カードの国際ブランドはJCB、申し込み資格は「18歳以上39歳以下で本人または配偶者に安定継続収入のある方」となっていて、40歳になるまでに申し込んでおけばその後も更新して使い続けられます。
通常ポイント還元率は一般カードの倍である1.0%で、JCB ORIGINAL SERIESパートナーのお店でカードを利用すると還元率がアップしてお得です。
例えば、昭和シェル石油などのガソリンスタンドでは2倍・Amazonやセブンイレブンでは3倍・スターバックスカードへのオンライン入金ではなんと10倍のポイントが貯まり、Oki Dokiランドというポイントサイトを経由してインターネットショッピングを利用した場合は最大20倍のポイントが獲得できます。
最高2,000万円補償の海外旅行傷害保険はカードで旅費などを支払うと適用される「利用付帯」で付き、女性向けの疾病保険を月々290円からトッピングできるほか、「お守リンダ」という選べる保険なら、女性特定がん限定手術保険を月々30円からという割安な料金で付けることも可能です。
その他にも、カード利用で豪華な賞品が当たったり、キレイのプロによるプレゼントや優待がある「LINDAリーグ」という特典もあります。
楽天PINKカード
楽天PINKカード
カードの特徴
楽天ピンクカードは、ポイント還元率が高く、楽天グループでお得に利用できる楽天カードのサービスや特徴はそのまま引き継ぎ、さらに女性にうれしいサービスが追加されたお得なカード。カードデザインはピンクで女性向けでも男性でも申し込み可能
楽天PINKカードは、楽天カードの魅力はそのままに女性向けのサービスをプラスした年会費無料のカードです。
通常ポイント還元率は1.0%・楽天トラベルは2倍・楽天市場は最大3倍の還元率となり、街中の加盟店でもポイントが貯まります。カードの国際ブランドはVISA・MasterCard・JCBの3種類で、MasterCardとJCBならお買いものパンダデザインが選べ、JCBのみディズニー・デザインのカードも選択可能です。
通常の楽天カードとの違いは、女性向けカスタマイズサービスを別料金で付けられる点で、楽天グループ優待サービス(月額330円)なら楽天市場が500円OFF、楽天トラベルの国内宿泊予約が1,000円OFFになるので使い方によっては月額料金以上の元を取ることもできます。
ライフスタイル応援サービス(月額330円)では、カラオケや映画館・レンタカー・英会話教室など様々な施設で割引があり、楽天PINKサポートという女性向け保険なら月々30円から女性特有の病気やケガに対する保険を付けられるのでもしもの時も安心です。
楽天カードと同様に、最高2,000万円補償の海外旅行傷害保険が旅費などを支払うと付く「利用付帯」となり、手荷物宅配優待サービスの特典もあるため、毎日のショッピングから海外旅行まで幅広く対応できるカードです。
イオンカード
イオンカードセレクト
カードの特徴
イオングループでのカード利用で20日、30日は5%OFF、毎月5日・15日・25日はポイント2倍、毎月10日はポイント5倍とお得に利用できるカード
イオンカードは、イオンでのショッピングがお得になる年会費無料のカードです。
カードの国際ブランドはVISA・MasterCard・JCBの3種類、ときめきポイントの通常ポイント還元率は0.5%ですが、イオングループの対象店舗や毎月10日の「ときめきWポイントデー」なら2倍となる1.0%のポイントが貯まります。
毎月20日と30日に開催される「お客さま感謝デー」はイオンのお店で5%割引となり、55歳以上の方なら毎月15日も5%割引きでお得です。WAON一体型のカードなら電子マネーのWAONが利用可能で、WAONポイントを貯めることもできます。
イオンのお店では対象商品の購入でWAONのボーナスポイントが貯まるサービスもあるので、普段のお買い物で多くのWAONポイントを貯められるのはメリットです。
年会費・発行手数料無料のETCカードは最短翌日発行に対応していて、万が一ETCゲートで車を損傷した場合は一律5万円のお見舞金が受け取れるという少し変わった補償もあります。
イオンカードは店頭での申し込みキャンペーンも頻繁に実施されていて、最短即日発行にも対応しているので、申し込んだその日のうちにイオンカードの割引特典を利用できるのも嬉しい点です。