「ステータスカード」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。
ステータスカードはステータスの高いクレジットカードを指す言葉ですが、どのようにしてクレジットカードのステータスが決まるのかご存知ない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、クレジットカードのステータスとはどのようなものなのか、出して恥ずかしいカードとウケの良いカードの差は何なのかなど、クレジットカードのステータスについて詳しく解説します。
目次
クレジットカードのステータスとは
まず、クレジットカードのステータスとはどのようなもので、どのようにして決まるのかについて解説していきます。
クレジットカードのステータスとは何か
「ステータス」という言葉は、「社会的地位や身分」という意味の英単語です。
つまり、クレジットカードのステータスとは、クレジットカードを持っている人の社会的地位や身分を示す効果ということになります。
ステータスの高いクレジットカードを持っている人はそれだけである程度の社会的地位があると判断できます。
例えば、目の前にいる人が年会費無料のクレジットカードを出しても何も思いませんが、年会費が何十万円もするブラックカードを出したら「この人はきちんとした仕事に就いているお金持ちで、資産もたくさん持っているのだろう」と感じると思います。
このように、持っているだけで周りに社会的地位があることを示すことができるのがステータスカードです。
ステータスはカードの審査難易度と年会費で決まる
クレジットカードのステータスを決めるのは、審査難易度と年会費です。
審査難易度が高いカードを持っているということは、厳しい審査に通過するだけの財力や信用力があるということです。
年会費が高いカードを持っているということは、高い年会費を支払うだけの経済的な余裕があるということです。
このように、ステータスが高いカードとは、審査難易度や年会費が高いクレジットカードのことを指します。一般的には、審査難易度が高いクレジットカードほど年会費が高くなります。
カードの発行会社と種類でステータスがわかる
クレジットカードのステータスを決めるのは審査難易度や年会費ですが、この2つはカードを発行している会社とカードの種類によって異なります。
カード会社は大きく銀行系、信販系、流通系、消費者金融系に分類することができますが、それぞれ次のように審査難易度が異なります。
カード発行会社 | カード会社の例 | 審査難易度 | ステータス |
---|---|---|---|
銀行系 | 三井住友カード JCBカード |
高い | 高い |
信販系 | オリコカード ジャックスカード |
やや高い | やや高い |
流通系 | イオンカード エポスカード |
やや低い | やや低い |
消費者金融系 | アコム | 独特 | 低い |
審査難易度が高いほどステータスも高いため、カード発行会社と審査難易度およびステータスの関係は上記のようになります。
また、同じカード会社が発行しているクレジットカードの中でも、カードの種類によって次のように審査難易度や年会費が異なります。
カードの種類 | 審査難易度・年会費 | ステータス |
---|---|---|
ブラックカード | 非常に高い | 非常に高い |
プラチナカード | 高い | 高い |
ゴールドカード | やや高い | やや高い |
一般カード | 普通 | 普通 |
このように、どこのカード会社が発行しているどのような種類のクレジットカードなのかによって、そのカードのステータスを知ることができます。
海外ではクレジットカードのステータスが信用力となる
海外では、クレジットカードは単なる決済手段ではなく、持ち主が社会的に信用できるのかどうかを示す身分証明としての役割もあります。
例えば、海外のホテルではクレジットカードを持っていないと宿泊できない場合や高額なデポジットが必要な場合があります。
これは、クレジットカードが持ち主の社会的な信用力を示す、身分証明としての役割を持っているからです。
数あるクレジットカードの中でも海外でステータスが高いとされるのが、アメリカン・エキスプレス(アメックス)とダイナースです。
これらのクレジットカードを持っていることで、海外でも自分の信用力を示すことができます。
どちらのカードも日本でもステータスカードとして認知されているため、国内外で認められるステータスカードを持ちたいという方にはアメックスかダイナースがおすすめです。
出して恥ずかしいカードと憧れられるカードの違い
ここまでクレジットカードのステータスとはどのようなものかについてステータスカードを例に出して解説してきましたが、ステータスカードとは反対に出して恥ずかしいとされるカードもあります。
出して恥ずかしいクレジットカードとは
ステータスの低いカードは、ステータスカードとは反対に、使っていることで財力が低いのではないかという印象を与えてしまうクレジットカードです。
年会費無料のカードやポイントが貯まりやすいカードはお得ですが、それだけ節約しなければ生活できないという印象を与えてしまい、ステータスが低いとみなされる傾向があります。
高級ホテルや高級レストランで年会費無料のクレジットカードを出すと恥ずかしいと感じる方も多いと思いますが、これはカードを使う状況に対してカードのステータスが低いからです。
このようなカードは、特に流通系カードや消費者金融系カードに該当するものが多く存在します。
憧れられるクレジットカードとは
出して恥ずかしいカードとは反対に、どこで出しても恥ずかしくないクレジットカードがステータスカードです。
具体的には三井住友カードやJCBカードといった銀行系カードや、アメックス、ダイナースなどが該当し、高級ホテルや高級レストランで使用しても恥ずかしくありません。
また、上記でも述べたようにアメックスやダイナースであれば海外での信用力も高く、海外の高級ホテルなどでも自信をもって利用することができます。
年会費無料のカードやポイントが貯まりやすいカードはお得なので持っていること自体は悪いことではありませんが、使う場所によっては恥ずかしいと感じてしまうこともあるため、状況にあったカードを上手に使い分けるようにしましょう。
ステータスカードランキング上位カード
ここからは、「ステータスカードランキング」で上位になるようなステータスの高いクレジットカードを紹介していきます。
国内外のどこで出しても自慢できるようなカードが欲しいという方は参考にしてみてください。
アメリカン・エキスプレス・カード
アメリカン・エキスプレス・カード(アメックス・グリーン)
カードの特徴
世界No.1のステータス性と言われるカードで、一般カードでもゴールドカード並の海外旅行サービスが特徴。
発行会社 | アメリカン・エキスプレス・インターナショナル | ポイント還元率 | 1.0% |
---|---|---|---|
年会費 | 13,200円(税込) | 付帯保険 | 国内・海外旅行傷害保険最高5,000万円(利用付帯) ショッピング保険最高500万円 |
電子マネー | 楽天Edy、SMART ICOCA、モバイルSuica | ポイント | メンバーシップ・リワード |
まずご紹介するのは、ステータスカードの代表格であるアメックスの最もスタンダードなカードである、アメリカン・エキスプレス・カードです。
一般カードという位置付けですが、年会費も付帯サービスの内容も日本のカード会社が発行しているゴールドカードと同水準です。充実した海外旅行傷害保険や手荷物無料宅配サービス、空港クロークサービスなど、海外旅行者向けのサービスに強いのが特徴です。
申し込み資格 | 原則20歳以上 |
---|---|
年会費 | 12,200円(税込) |
ポイント還元率 | 約0.4% |
旅行傷害保険 | 最高5,000万円 |
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(アメックスゴールド)
カードの特徴
充実の保険内容だけでなく、ホテルやレストランの優待や、世界中の空港ラウンジの利用ができるプライオリティパスが無料で利用できるなど、アメックスならではのサービスが豊富
発行会社 | アメリカン・エキスプレス・インターナショナル | ポイント還元率 | 1.0% |
---|---|---|---|
年会費 | 31,900円 (税込) | 付帯保険 | 海外旅行傷害保険最高1億円 国内旅行傷害保険最高5,000万円 ショッピング保険最高500万円 航空便遅延費用補償最高40,000円 |
電子マネー | 楽天Edy、SMART ICOCA、モバイルSuica | ポイント | メンバーシップ・リワード |
続いてご紹介するのは、アメリカン・エキスプレス・カードのワンランク上のゴールドカードであるアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードです。
国内外でステータスカードとして認められるアメックスが発行するゴールドカードなので、国内での信用はもちろん、海外でも高い信用力を示すことができるカードです。
アメリカン・エキスプレス・カードの充実したサービスに加え、最高1億円の充実した海外旅行傷害保険や世界中の契約ゴルフ場でプレー代が無料になる「プリファード・ゴルフ」など、ワンランク上のサービスが用意されています。
申し込み資格 | 原則20歳以上 |
---|---|
年会費 | 31,900円(税込) |
ポイント還元率 | 約0.4% |
旅行傷害保険 | 最高1億円 |
ダイナースクラブカード
ダイナースクラブカード
カードの特徴
券面デザインはシルバーだけど補償内容はゴールドカードの最上位クラス。アメックスと並ぶハイステータスカード
発行会社 | 三井住友トラストクラブ | ポイント還元率 | 0.4% |
---|---|---|---|
年会費 | 22,200円(税込) | 付帯保険 | 海外旅行傷害保険最高1億円 (自動付帯分5,000万円) 国内旅行傷害保険最高1億円 (自動付帯分5,000万円) ショッピング保険500万円 |
電子マネー | 楽天Edy、モバイルSuica | ポイント | ダイナースクラブ リワードプログラム |
ダイナースはアメックスと並んでステータスが高いと称されるカードです。
ダイナースクラブカードは一般カードの位置付けですが、年会費やサービス内容は他社のゴールドカードと同じかそれ以上の水準です。
国内はもちろん、海外のどこで出しても恥ずかしくないカードです。
提携レストランでコース料金1人分無料などの優待や高級料亭の予約代行など、食に関するサービスが充実している点が特徴です。
申し込み資格 | 原則27歳以上 |
---|---|
年会費 | 22,200円(税込) |
ポイント還元率 | 約0.4% |
旅行傷害保険 | 最高1億円 |